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翔んで中国・四国地方

2023/12/2

中学2年生では、「学際的単元」として、 「地理」と「中学国語」のコラボレーション授業を実施しました。単元名は「翔んで中国・四国地方」です。

コラボレーション授業(学際的単元)とは、二つの授業の知識を組み合わせることで、より広い視野で学ぶことを目的に、毎年、様々な教科の組み合わせで実施しています。

「中学国語」の授業で4月から時間をかけて読んできた『坊っちゃん』と、その舞台である中国・四国地方(愛媛県松山市)の地理的な学習を、今回かけあわせ、相乗効果を狙いました。テーマ設定理由を、以下のような文章で生徒の皆さんに伝えました。

『翔んで埼玉』は架空の物語であるが、これを読むと、実際に埼玉で学ぶ私たちも「都会―田舎」という軸に自らを価値づけていることに気づく。東京近郊を出たことがなかった『坊っちゃん』の主人公は、四国に赴任しそこを「野蛮な土地」と呼んだが、本質的に、彼と私たちとの違いはあるだろうか?中学校地理の教科書はどの地方も公平にページ数を割き、どの地域も対等であると強調しているように見える。にもかかわらず私たちは「田舎暮らし」「〇〇住み」「港区✕✕」などと、どこに住むかというアイデンティティをコスプレのように着替えたいと願ってしまう。そんな私たちの存在に、個人と社会、言語と文学の切り口から迫ってみたい。

生徒の皆さんの探究の成果と『坊っちゃん』のファンアートを、いくつか紹介します。

  • 「都会の中にも田舎がある。都会の中でも、田舎で生まれた人がいっぱい住んでいる。」
  • 「都会の中にも田舎がある。都会の中にも田舎のような自然や人とのあたたかいつながりがある。」
  • 「都会の中にも田舎がある。都会の中にも、田舎のようにのどかな場所や人々のかかわりが深い場所がある。」

地理と国語の探究を通して「都会」と「田舎」について再考できたようです。

 

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