昌平高等学校

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予祝。

2025/7/4

今日で期末考査も最終日となりました。1学期の集大成となった試験の手応えは如何だったでしょうか。期末考査が終わったとはいえ、受験生である3年生にとっては気を抜く間はないはずです。今回の試験範囲で解けなかった問題やよく理解できていなかった内容については、今の段階でしっかりと復習して知識を定着させといてください。試験直後の今だからこそ、スムーズに知識として入ってくるはずです。こうした小さな努力の積み重ねが、最終的な結果につながるのです。とはいえ、ひとまずはお疲れ様でした!

先日、野球部のメンタルトレーニングに同席させてもらいました。13日に初戦を控える野球部ですが、今年こそは悲願の甲子園出場を願っています。日夜厳しい練習を積み重ねている選手たちですが、今日はグランドを離れて心を鍛えるメンタルトレーニングを行っていました。本校OGで現役時代は野球部のマネージャーを務めていたマインドコーチのYUKOさんがこの日の講師です。明るく軽妙なやり取りから始まった講習会でしたが、悲願を達成するために必要なことさまざまな角度から教えていただきました。YUKOさんのお話を聞いていて、身体と同じように心を鍛えることによって結果が大きく変わってくることを実感しました。

中でも「予祝」というトレーニングが私には一番刺さりました。「予祝」という言葉は以前に何かで読んで知っていましたが、具体的にはどのようなことかを今回初めて知ることができました。「予祝」とは夢が叶っているところを前もって喜び、先にお祝いすることで実現を引き寄せるという考え方です。日本人が昔からやっている「前祝い」が正に「予祝」なのです。身近な例としては、毎年春に多くの人が楽しむ「お花見」も予祝のひとつだそうです。お花見では秋に稲がたくさん実った光景を満開の桜に見立てて、お米でつくった日本酒で乾杯して先に豊作を祝って喜ぼう!という意味が込められているそうです。

また、漁師さんたちが漁に出る時に掲げる「大漁旗」も予祝だそうです。「今日も大漁だーー!」と言って出発することで、大漁を引き寄せるために行われてきたのだそうです。

この日の研修では、この「予祝」を実際にやってみることでした。YUKOさんから次のようなプリントが配られました。

本校が県大会で優勝し、初の甲子園を成し遂げたことをイメージした新聞の号外です。実際にはまだ予選が始まっていないにもかかわらず、優勝した姿をイメージし予めお祝いすることで本当の優勝を引き寄せようというのです。そして、本気で優勝したときの喜びを実際に声に出して表現することもしました。選手たちは大きな声で喜びの雄叫びを上げ、お互いに抱き合いながら歓喜の輪を創っていました。まるでに本当に優勝したときのような喜びようです。
見方によっては「ぬか喜び」だとか「捕らぬ狸の皮算用」などととらえられてしまうかもしれませんが、日本古来の「予祝」に従って行った行為です。前祝いをすることで、実際に夢が実現することを強く願っています。

甲子園出場前では大きな壁がいくつも立ちはだかっています。それでも一戦一戦、目の前の闘いに集中し、悲願を達成してくれることを信じています。この日の雄叫びを決勝の舞台で実際に見せてください。本校の初戦は13日(日)たい県立川口高校です。皆さんの熱い声援を背に受け、全員で力を合わせて勝利に向かって欲しいと思います。応援よろしくおねがいします!

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