2025/7/19
昨日で1学期が終り、今日から44日間の夏休みとなります。3期にわたり夏期講習が行われるため、長期休みの印象は薄いかもしれませんが、自由に使える時間は圧倒的に増えるはずです。たっぷりとある時間をぜひとも有効活用して下さい。特に大学受験を控えた3年生にとってはこの夏の過ごし方が、大学受験の成否を分けるはずです。皆さんにとって「熱い夏!」となることを願っています。
「熱い!」というと連日、高校野球県予選での熱戦が続いています。ノーシードの本校はここまでの2試合を順調に勝ち上がり、今日は前半戦の最難関となる花咲徳栄高校との闘いとなりました。昨年夏の決勝戦、延長ターブレークの末に涙をのんだ決勝相手との再戦となります。この一戦での勝利をあと押しするための応援体制を予定していましたが、会場となる越谷市民球場の収容人数の関係もあり、吹奏楽部とチアリーディング部に加えて、有志生徒による応援となりました。前半戦の注目カードということもあり、予想どおり球場には大勢の観客が詰めかけました。試合開始後も入場者の長蛇の列が続き、内野スタンドは超満員。さらに芝生の外野スタンドも開放し、両校の熱い闘いが始まりました。
過去の対戦を振り返っても、乱打戦での点の取り合いが予想されましたが、試合展開は想像していたものとは異なっていました。後攻の本校が相手の失策がらみで初回に得点した後は、スコアボードに0(ゼロ)の表示が続く拮抗した試合展開となりました。先発投手の窪田君(3年)は試合開始当初から好ピッチングを続け、その調子は回を追うごとによくなっていくように見えました。大量失点につながるピンチを何度かありましたが、気合いの入ったピッチングと鉄壁の守備で得点を許しません。猛暑の中でも緊張感が途切れることはなく、集中した展開が続きました。回が進むに伴い、窪田君の球数も増えていきましたが、魂のこもったピッチングが衰えることはありませんでした。強烈なアドレナリンに支えられ、熱投は終盤戦まで続きました。「そろそろ交代か‥」「もう代えどきか‥」、野球素人の私には岩崎監督のゲームマネジメントがまったく分かりませんでしたが、攻守が交代するたびにマウンドに帰ってくる窪田君の姿に、思わず目頭が熱くなってしまいました。疲れがないはずはありません、熱さを感じないはずはありません。それでも全身からみなぎる闘志を一球一球に込め、近づいてくる勝利への執念が伝わってきました。最終回に同点に追いつかれた後の延長戦タイブレイク、そこにもマウンドに立つエースの姿がありました!そしてそのエースを鉄壁の守備が支え、勝負は10回の裏に突入。満塁となった最大のチャンスをスタンドの応援団も固唾を飲んで見守りました。そして‥‥、満塁ホームランという劇的な幕切れを誰が予想したことでしょうか。ラストバッターの諏江君(3年)がバッター振り切ったあと、スタンド一瞬静まり返り、スタンドインを見届けると大歓声、大熱狂へと変わりました。選手の皆さん、4回戦突破おめでとうございます!ただ、頂点への闘いはまだまだ続きます。ここで気を抜いてしまっては元も子もありませんので、喜びはこの瞬間まで。ここからは次の試合に向けて、一戦必勝の心構えで万全の準備を整えて欲しいと思います。
試合後、窪田君の投げた球数が163球にまでおよんだことを知りました。魂のこもった熱いピッチングに勇気、夢、希望をいただきました。改めて敬意を表すると共に、彼の熱投を支えたメンバーとチーム、そして大応援団の皆さんに「アッパレ!」を贈りたいと思います。
次戦は県立上尾高校と地元ホームの上尾市民球場での闘いとなります。引き続き皆さんのご声援をよろしくお願いします!