2025/9/9
先週末に行われた昌平祭の振替休日が明け、今日から授業が再開しました。大いに盛り上がったお祭りの後だからこそ、普段の授業への切り替えが問われるところです。朝、出勤後に校舎内を散歩していても、ほとんどの教室が元あった状態に復元され、授業の準備が整っていました。そうした中、ある教室を覗くと黒板に書かれた文字が目に入ってきました。
後始末までできないなら、
最初からやらないで下さい
片付けが面倒なら、
最初からこだわらないで下さい
こんな下らないことで仲違いしか生まないなら、
やらない方がマシ
恨み言ではなく、感謝を!
担任の先生が書いた言葉でしょうか。昌平祭の最後の片付けについて書いたコメントだと思われますが、きっとそこには当事者にしか分からないストーリーがあったことでしょう。
何も言われなくても率先して動く人
言われれば動く人
言われても動かない人
何もしないで帰ってしまった人……
そうしたクラスの状況を見て、担任の先生は黒板にメッセージを黒板に残したと思います。朝、登校したときにこの文章を見て生徒たちは何を感じたのでしょうか。楽しいことに積極的に取り組む人は沢山います。その反面、後片付けのような目立たないことに積極的に取り組む人は少ないものです。ただ、人間(ひと)としての真価は、こういう時に現れるものです。誰かが見ていても見ていなくても、変わらずに人のために動ける。そんな人間こそが、本当の意味での人間力の具わった人間だと言えるのではないでしょうか。それは大人になっても一緒です。教員であっても一緒です。
最後の一枚になったらコピー用紙を補充する
重そうな荷物を抱えていたら手を貸す
シュレッダーの屑が散乱していれば集めて捨てる
プリンターのインクが無くなれば交換する
学校での日々の業務の中でも、私たちが試されていることは沢山あるはずです。点数や評価がつかないことばかりですが、そうしたことをおろそかにせずに率先してできる人間になって欲しいと思います。文化祭のような学校行事は、そうした人間力を磨く格好の場です。そうしたことに改めて気づかせてくれた今回のメッセージでした。
BE SHOHEI
明日も素敵な一日になりますように