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マインドフルネス。

2025/9/12

今日は一日中ぐずついた天気となりました。昌平祭の疲れもあるのか、体調をくずしている生徒や教員が多いことが気がかりです。週末の連休を上手に活用して、心と身体の健康管理に努めて欲しいと思います。

今日、相談ごとを兼ねてA先生とお話をする機会がありました。日頃お話をする機会があまり無かったこともあり、本題が終わったあとも色々な話題について話をすることができました。A先生の話の中に、初めて名前をお聞きする方がいらっしゃいました。
その方の名前、ティク・ナット・ハン(Thich Nhat Hanh)氏です。皆さんは名前をお聞きしたことがあるでしょうか。恥ずかしながら、私は初めてハン氏の名前をお聞きしたので、経歴等について調べてみました。ティク・ナット・ハン氏はベトナム出身の禅僧で、平和運動家であり、学者、詩人でもある方です。ダライラマ14世とならんで、20世紀から平和運動に従事する代表的な仏教者です。2022年に95才でお亡くなりになるまで、アメリカ、フランスを中心に、仏教およびマインドフルネスの普及活動を精力的に行っていた方です。欧米にマインドフルネスを広めた禅僧として、とても有名な方です。A先生はハン氏を通じて瞑想(マインドフルネス)に興味を持ち、ご自身も日普段から瞑想の時間を設けるようにしているそうです。

もう少しだけティク・ナット・ハン氏について紹介したいと思います。ベトナム人のハン氏は、ベトナム戦争中に渡米して反戦運動を展開し、同志となったキング牧師(Martin Luther King Jr.)からノーベル平和賞に推薦されたこともあったそうです。しかし、戦後にベトナム政府から帰国を拒否され、その後30年間、祖国の地を踏むことはできませんでした。その間、ハン氏はヨーロッパで小さな僧院を設立し、著作を多数出版したり、合宿を開催したりして、マインドフルネスの大切さを説き続けてきたそうです。2000年以降、世界銀行やグーグルなどでもマインドフルネスを指導し、世界のマインドフルネス普及に大きな役割を果たした方です。

以前から私は、マインドフルネスにとても興味を持っていましたが、まだまだ知識が足りないところがありました。Apple創業者のスティーブ・ジョブス氏がマインドフルネス(瞑想)を実践していたこともあり、いつか深く勉強してみたいと思っていました。今回、ハン氏の名前を知るタイミングで、改めてマインドフルネスについて調べてみました。

英語の「マインド」には「精神」という意味以外に、「注意する」「意識する」「気をつける」という意味があります。つまり「マインドフル」とは「十分に注意している」「意識をしっかり向けている」「よく気を配っている」という状態のことで、「マインドフルネス」とはその名詞形です。「マインドフルネス」とは、「今の瞬間に起こっていることに対して、好き嫌いなどの価値判断をせず、意識を向け続けること」です。私たちは頭の中に浮かんだイメージにとらわれて、不安やいらだちなどを感じることがよくあります。しかし、「マインドフルネス」は、頭に浮かんだイメージに評価や判断を加えずに「今この瞬間」に意識を向ける心の状態のことです。「マインドフルネス」を保つことは、ストレス軽減や集中力向上といった点で効果があり、ビジネスや日常生活のさまざまな場面で注目されている考え方です。近年では医療や教育現場にも導入が進み、その有用性は科学的な研究によっても裏づけられていて、瞑想や座禅を組むことで「マインドフルネス」を高めることも証明されています。

これまでマインドフルネスを高める瞑想や呼吸法などについて全く実践できていませんが、今回を機により興味が強くなりました。ティク・ナット・ハン氏についてさらに学ぶと同時に、マインドフルネスについてもっと知識を深めていきたいと思います。こうした思いに至るきっかけをいただいたA先生に感謝申し上げます。

BE SHOHEI
明日もいい日になりますように!

ティク・ナット・ハン | tnhjapan

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