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祝ノーベル賞。

2025/10/7

ようやく秋らしい気候となってきました。インフルエンザの大流行も予想されていますので、体調管理には気をつけていきましょう。

昨日、日本人として大変誇らしいニュースが飛び込んできました。
今年度のノーベル生理学・医学賞が大阪大学特任教授の坂口志文さんら3名に授与されることが発表されました。
大変おめでとうございます!
3人は免疫が細胞を区別し、外敵の病原体だけを攻撃する仕組みを解明しました。
3人が発見した「制御性T細胞」は、免疫反応の暴走を抑える働きがあることから、がん細胞の増殖や自己免疫疾患に関係しているとのことです。
将来的は、がんをはじめとする疾患の新たな治療法の開発に大きく寄与することが期待されています。
坂口さんの話をお聞きしていると、現在に至るまでにさまざまな苦難を乗り越えてきたことがうかがえます。
現役での京都大学医学部合格が叶わず、自宅で一人勉強をつづけた浪人時代。
大学院中退後、無給で研究を続けていたものの、長年その研究が認められなかった長くて辛い日々。
ジョンズ・ホプキンス大学やスタンフォード大学などアメリカの研究機関で約10年学び、仮説を磨き続けた努力の継続。
それでも投げ出すことなく研究続け、そうした長年の成果が「制御性T細胞」の発見へとつながったのです。
ノーベル賞受賞のインタビューの中で、座右の銘を問われると

四字熟語のような信念はない。今、自分に言い聞かせるとすれば「一つ一つ」。

と答えていらっしゃいました。
この「一つ一つ」という言葉を聞いたときに、何事も焦らずに、一つ一つ、一歩ずつ一歩ずつ積み上げていくことが大事だということに共感しました。
私自身も常に意識していることですが、先を見過ぎず、目の前のことに全力を尽くすことが大事であることを、坂口さんの言葉で改めて教えていただきました。

また、別のインタビューでは、好きな言葉として「 運鈍根うんどんこん 」を挙げていらっしゃいました。
この言葉は、「幸運」「鈍重」「根気」を意味する言葉だそうです。

「一つ一つ」 「運鈍根」

とても意味の深い、素敵な言葉をいただきました。
坂口さん、ノーベル賞受賞、誠におめでとうございます!

BE SHOHEI
明日もいい日になりますように!

免疫を調整『制御性T細胞』発見…ノーベル生理学・医学賞受賞の ...

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