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心理的安全性②

2025/12/17

今日の授業は午前中で終了です。
年内の授業も残りわずかとなりましたが、最後まで気をぬかずに学習に取り組んでくれることを願っています。

昨日は「心理的安全性」について書きました。
 ①話しやすさ
 ②助け合い
 ③挑戦 
 ④新奇歓迎
これら4つの因子が伴っているとき、日本の組織では心理的安全性を感じることを紹介しました。
確かに、どんなことでも相談できたり、困っているときすぐに手を貸してくれる人がいるととても安心できます。
また、新しいことに挑戦するときに背中を押してくれると、それだけで勇気をもらうこともあります。
とはいえ、常にそのような状態を組織として維持することはとても難しいのではないでしょうか。

昨日紹介したハーバード大学のエドモンドソン教授は、チームの安全性について次のように紹介しています。

「チームの心理的安全性とは、チームの中で対人関係におけるリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有されている信念のこと」

そして、ここでいう「対人関係のリスク」を大きく4つのカテゴリーに分けて説明がされていました。

①「無知」だと思われたくない → 必要なことでも質問せず、相談をしない
②「無能」だと思われたくない → ミスを隠したり、自分の考えを言わない
③「邪魔」だと思われたくない → 必要でも助けを求めず、不十分な仕事でも妥協する
④「否定的」だと思われたくない → 是々非々で議論をせず、率直に意見を言わない

こうして①~④までを見てみると、これらの言動や行動がチーム内で当たり前となっているチームでいい仕事ができるはずはないと思います。
このような心理的「非」安全な組織では、新しいことに挑戦しないため、実践や失敗から学ぶことができません。それだけでなく、他のメンバーが気付いていたり知っていたりすることでも、共有することがないためチームの財産として蓄積されないのではないでしょうか。
ところが心理的安全が確保されているチームでは、罰や不安と戦ったり、周囲の顔色をうかがうことにエネルギーを使う必要がないため、「健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をすることや成果を出すことに力を注げる」チームとなります。
つまり、余計なストレスを気にすることなく、チーム本来の目的達成のために力を注ぐことができるのです。
こうしたチーム(組織)を短期間で作ることは極めて難しいことだと思いますが、心理的安全性を意識しながら発言したり、行動したりすることは十分に可能だと思います。
それは明日からすぐにでもできることだと思います。

気持ちよく挨拶をする
気さくに声を掛ける
気付いたらすぐに手助けをする
挑戦しようとする人の背中を押す
突拍子の無いアイデアでも一旦受け入れてみる

何気なく過ごしている日常の中でも、ちょっとしたことを心がけるだけで、組織の空気感を少しは変えることができることに改めて気づかされました。
先生方が安心して生徒に向き合い、お互いをリスペクトした上で教育活動に取り組める心理的安全性の高い職場をめざして、今後も自分にできることに取り組んでいきたいと思います。

BE SHOHEI
明日もいい日になりますように!

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