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お別れ。

2026/1/20

今日は朝からとても寒い一日になりました。
明日から週末にかけては、冬型の気圧配置が強まり、全国的に強烈な寒さとなる予報です。
こんなときは体調を崩しやすいので、十分に注意をして欲しいと思います。
受験生であればなおのこと、体調管理が重要になってきます。
共通テスト明けで疲れが出てくるときですが、インフルエンザや風邪には十分に注意して欲しいと思います。

先週末、前任校でお付き合いのあった旅行会社(T社)の方から連絡をいただきました。
久しぶりの連絡だっとので、当時の思い出話などをしようかと思っていたところ……それは悲しいお知らせの連絡でした。
以前に修学旅行で添乗員としてお世話になったNさんがお亡くなりになったというのです。
まだ40代半ばのお若いはずでしたが、突然のご病気によってお亡くなりになったとのことでした。
わずか1週間、修学旅行でご一緒しただけのはずなのに、なぜこれほど強い悲しみを感じたかというと、その旅行が特別な旅行だったからです。

その修学旅行に出発したのは2020年2月のことでした。
2019年末に中国武漢市で初めて確認された新型コロナウイルス。
まだ見ぬ感染症がどのような威力を持っているのか、まだまだ判明していない頃でした。
前任校の修学旅行は私の強いこだわりもあり、探求型の選択制修学旅行でした。
ニューヨーク、シリコンバレー、カンボジア、シンガポール、インド、そして石垣島。
SDGsをテーマとした国内外の6コースを設定し、生徒が希望するコースを選択して参加する旅行です。
事前指導にも十分な時間をかけ、あとは出発を待つだけ……という段階になったときに新型コロナウイルスが発生したのです。
日本国内でも感染者が確認され、大型フェリーに隔離されたニュースが連日報道されていました。
修学旅行の実施についても賛否両論が飛び交い、実施の判断に頭を痛める日々が続いきました。
北米、アジア、日本と国や地域によって感染状況も異なり、実施の可否がコースによって異なっても仕方がないような状況でした。
さらに言うと、私が責任者として同行するコースが「インド」だったのです。
修学旅行先としては極めて異例な場所であることはもちろん、平時であっても衛生面や体調面で不安が尽きない訪問先です。
出発まで旅行会社との綿密な打ち合わせを進め、外務省や厚生労働省から最新の情報を随時入手しながら、最終的にはすべてのコースで実施する決断をしました。
時間をかけて準備してきた修学旅行であることを保護者の方は知っていたので、実施を反対する声は全く出てきませんでした。
その結果、どのコースも一人の欠席者もなく、無事に出発の日を迎えることができました。
そのインドコースのチーフ添乗員がNさんだったのです。
私自身初めて訪れる「情熱の国インド」。
46名の生徒と共に、極めて過酷ともいえる6日間の旅行となりました。
あらゆる騒音が重なった喧噪、ガンジス川での衝撃的な光景、行く先々で群がってくる物乞い。
見るもの聞くものすべてがエネルギーにあふれていて、何度も心と身体が震える思いを味わいました。
インドという特別な国ということもあり、トラブルは常に付きまとっていました。
そうした中でも、Nさんは常に的確な指示と臨機応変な判断をしてくれました。
どんな時でも冷静さを失わず、ビシッとした身なりの落ち着いたたたずまいに、どれだけ安心感をいただいたことでしょうか。
アクシデント続きの旅行中も、常に安全を最優先として行動してくれたことで生徒たちがどれほど心強かったことか。
その結果、旅行中、一人の体調不良者も出さずに無事に日本に帰国することができたのは、間違いなくNさんのお陰だと今でも強く思っています。

帰国後、ほどなくしてNさんは転勤し、社内でのポジションを確実に上っていかれました。
地方都市の支店長としてご栄転されることを聞き、将来の幹部候補生としてこれからもご活躍されることを疑っていませんでした。
その後、私も学校を異動し、それからNさんにお会いする機会はありませんでした。
そして先週、突然の訃報をいただき、言葉を失ってしまいました。
ご家族での旅行中のご不幸ということで、あまりにも突然のお別れとなってしまいました。
お通夜でお会いしたご遺族の悲しみは尽きないことと思います。
幼い二人のお子様にとっては、かけがえのないお父様でいらっしゃったことでしょう。
今はただただ、安らかにお休みいただくことをお祈りするばかりです。
Nさんからいただいた温かい心遣いとご尽力に心より感謝申し上げます。

南無阿弥陀仏
合掌

BE SHOHEI
心からの感謝を込めて

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