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全国高校生歴史フォーラムで研究報告をしてきました。

2020/11/19

 「第14回 全国高校生歴史フォーラム」で優秀賞(全国5作品)を受賞した社会歴史研究部の松永武大君が、奈良大学での研究発表会と授賞式に参加してきました(11月14日(土))。
 研究発表した「戦時下の海南島-海南海軍警察訓練所と二枚の絵-」は、先の大戦中、彼の曾祖父が派遣されていた海南島(現中華人民共和国海南省)から妹に宛てた手紙とそれに同封されていた二枚の絵を手がかりとして、『海南警備府戦時日誌』などの一次資料を読み込み、日本海軍による海南島の占領体制や、所属していた海軍警察訓練所の役割などについて考察したものです。
 奈良大学の先生からは以下のようなコメントをいただきました。

 
講評 発表者の曽祖父が遺した海南島警察訓練所の教え子が描いたと思われる2枚の絵をもとに、戦時下の海南島で曽祖父が何をしていたのかを現在手に入る文献資料をもとに検討した研究である。太平洋戦争からすでに75年が過ぎ、どのようにして戦争を語り継いでいくかが課題となっているが、発表者は現在に遺された言説や様々な資料を細かく吟味し、それをヒントにわずかに遺された二枚の絵の背景を探り曽祖父の思いにまで迫った。このような戦時下に起こった語られない歴史を、見事に掘り起こした点は高く評価される。今後、戦時下の歴史は、今以上に語られずに忘れ去られていくであろう。本研究は、そうした語られない歴史の重要性と現代的意味を再確認させる高度な近現代史研究である。       
「第14回 全国高校生歴史フォーラム」ホームページより転写 http://www.nara-u.ac.jp/forum/report/index.html

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